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2024.12.24「イマ・ココ」を楽しむ農園

本日は、益子町で楽しいブルーベリーの摘み取りが出来る農園「ブルーベリーと里山と」から金子幸代さんにお越しいただいています。
よろしくお願いします。

金子 よろしくお願いします。

なぜ「ブルーベリーと里山と」という農園名なのか

私も摘み取りを体験させていただきました。とっても楽しかったです。
色々な種類のブルーベリーに囲まれて、カフェやお絵描きも出来たり。
農園の多い益子の町でもお洒落で真新しいイメージがあります。
「ブルーベリーと里山と」という農園名は何か想いがあるのですか？

金子 そうですね。まずはブルーベリー農園なので、色んな品種のブルーベリーを楽しんでいただきたい。
そして里山に囲まれたのんびりとした景観の中で、ゆったりとした時間を過ごしていただきたい。
ブルーベリーと里山と、そして、お越し頂いた方の「その日にこう過ごしたい」という気持ちがそこに加わって、やっと完成する「その方の大切な1日」という意味を込めました。
例えば、ブルーベリーと里山と家族時間であったり、のんびり時間であったり、リラックス、夏の思い出、女子旅など。

なるほど、だからブルーベリーと里山“と”、なんですね。
ブルーベリーと、里山と、“あなたの気持ち”。

金子 そうなんです。
こういう気持ちですごしたいというその方の気持ちがあってこそ作れる特別な時間であり、お一人お一人がイマ・ココに丁寧に向き合える素敵な時間を過ごしていただけるようにという想いがあります。

新しいというか、おしゃれというか…、とっても素敵だと思うんですが、どういう言葉で言い表したら良いんでしょう。

金子 イメージ的には、レストランや懐石料理って、フルコースで全部出してもらえるじゃないですか。
もちろん、その方法で満たされる満足感も大好きですが、バーベキューのような、自分たちもそこに参加して、自分たちのチカラでその日を満足したものにしていくような感覚にも魅力を感じており、美味しいブルーベリーもあります、心が落ち着くのんびりとした里山の美しい景観もあります、あとはここにあなたの色を加えて、あなただけにしか作れないオリジナルの幸せな日を作ってください。
私たちと、お客様一人一人が自然に、ゆるやかに、個々が楽しい時間を過ごしているだけに見えるのですが、実は素敵さが合わさってより心地のよい空間が作れていっていると思います。

確かに、私も「楽しむぞ」っていう思いを持って体験したかも知れません。

金子 農園の入園証には、その気持ちが書けてリマインダーに使えるようになっております。

ブルーベリーのゴロゴロアイスクリームは大人気

ブルーベリーと里山と　ではどんなことが出来るのですか？

金子 まず摘み取りを楽しんでいただけますが、実はカフェもやっていますし、あとは直売で直接ブルーベリーを買うこともできます。

カフェはどんなメニューがあるんですか。

金子 カフェはブルーベリーのアイスクリームや、スムージーです。
ブルーベリーのゴロゴロアイスクリームはとても人気があります。
色んな品種のフローズンブルーベリーがたくさん入っていて、食感もそのブルーベリーごとに違ったり。

それは美味しそう。
色々な種類のブルーベリーが入ってるのは凄いですね。
しかも、 ついこの間までそこで生っていた実ですものね。

金子 カフェだけでも楽しんでいただきたいです。
摘み取りと違って、予約不要です！

摘み取りをするには予約が必要なんですか。

金子 はい、事前予約制になっています。
週末などは特に予約いただいた方がスムーズなので、ホームページかお電話でご予約いただけると助かります。
当日でも今日は空いてますか？などお電話で確認していただくと空いているお時間をご案内できます。

電話でも予約できるのは、Webが苦手な人にも優しいですね。

金子 是非気楽にお電話でご連絡ください。
あと、「今日はまだ直売残ってますか」という確認のお電話も大歓迎です。
せっかくいらしたのに、もう無くなったということもあるので。

6月のブルーベリーは、皮がすごく薄くて、種感がないんです

ブルーベリーのシーズンはすごく短いと聞きます。

金子 6月の初旬から8月の末ぐらいまでですね。
およそ3ヶ月弱です。
すごく楽しめる期間が短い作物なので、ぜひ狙ってきて欲しいです。

因みに金子さんのおススメ時期はいつですか？

金子 6月がおすすめですね。
6月のブルーベリーは、皮がすごく薄くて、種感がないんですよ。
酸っぱさと甘さがバランスよく混じっていて。
食べやすい。7月中旬からは、小さめのサイズで酸味が弱く、甘みが強い品種が多いです。
なので、酸っぱい品種はどれですかと聞かれることも多いです。

ほんの２ヵ月くらいで味が変わるんですね。

金子 ですね。
7月に入ると、だんだん皮がパリッとするような感じ。種感、シャリシャリ感があって。
でも糖度がすごい上がるんですよ。さくらんぼ風味や、あんず風味のブルーベリーもでてきます。
だからそっちが好きって方もいて、好みですね。
でもまずは、6月のブルーベリーをぜひ食べてほしいですね。

いいですね。

金子 6月は梅雨時期でもありますけど、激しい雨風でなければ、屋根があり雨でも楽しんでいただけます。
屋根がある上段の圃場に、全種類を用意していますので。

ぜんぶを完熟で食べるために3回、4回来てくださる人も

今は何種類ぐらいを栽培していらっしゃるんですか。

金子 今は40種類を1300本です。
6月から8月にかけて、大体10から15種類ずつぐらい順番に完熟を迎えていきます。

凄い量ですね。また完熟のシーズンがちょっとずつずれているのは楽しいですね。

金子 はい。ぜんぶを完熟で食べるために3回、4回来てくださる人もいます。

これからまだ種類は増えるのでしょうか。

金子 そうですね。これからも増やしていく予定です。
今は小さな苗木を育てており、その苗たちが2年後には実をつけ食べられるようになるので、毎年徐々に増やせていければと思います。

ますます楽しみですね！

益子の方はほんとうにみなさん親切

金子さんは益子に移住された方だと思いますが、ご出身はどちらですか。

金子 出身は東京です。
2021年に移住してきて、農業を始める準備をして。
2023年の6月にプレオープンしました。
その時は農園の半分がまだできてなかったので、その後残り半分を作って。
それで、今年（2024年）やっとオープンしました。

移住された当初に商工会までご相談に見えられて、色々お話を聞いた覚えがあります。
懐かしいですね。

金子 その節はお世話になりました。
移住した当初は右も左もわからないなか、商工会の方々には親切に1つ1つ丁寧にアドバイスを頂き、大変心強かったです。

開業に関する税務相談や確定申告などのお話が最初でしたっけ。
その頃からご自身の経験とやりたい事がはっきりした素晴らしいビジネスプランをお持ちだという印象を受けました。
お役に立てていたようで何よりです。

金子 相談に乗ってくださり、いつもありがとうございます。

焼きドーナツ屋さん

農園は約3ヵ月間のオープンという事で、いわゆるオフシーズンが長いですよね。
オフシーズンではどんな取り組みをされてるんですか。

金子 基本的にはブルーベリーの育成をしております。
農業はやることは尽きないんだなぁと改めて感じております。
農作業をやりつつ、隙間時間にですが、この度、益子町で焼きドーナツ屋さんをやることが決まりました。
期間限定で2025年1月2日から5月中旬まで営業予定です。

ブルーベリーのドーナツですか？

金子 ブルーベリーのドーナツもありますし、チョコチップ、ザラメ、アップルシナモンだったり。
子供も大人も食べやすい焼きドーナツを手作りして、城内坂（注：益子の目抜き通り）の陶庫さんの敷地内の石蔵で期間限定でショップを出そうと思ってます。

城内坂の入口すぐのところですね。
すごく行きやすい場所ですから、多くの方に来てほしいですね。
営業時間のご予定はどうですか。

金子 営業時間は11時から2時までを予定しています。
まずは1日3時間。火水木曜日と、土曜日でやってみようと思います。
焼きドーナツなので、かるくてふんわりでリベイクもできます。
お値段も170円からにしているので、お気軽に立ち寄っていただけます。
観光農園のお客様が遠方の方が多いので、焼きドーナツ屋さんをすることで地元の方ともより接点を持っていければうれしいなぁと思っております。

焼きドーナツいいですね。大人も子どもも、みんな好きなお菓子ですね。

金子 イベント出店などで臨時休業などもあるので、「今日やってる？」みたいな感じで気軽にお電話でもSNSでもお問い合わせいただければと思います。

休日をもっと楽しく

移住されて３年が経ちましたけれど、これからやってみたい事はどんなことですか。

金子 そうですね、まずはブルーベリーの育成に専念します。
毎年違う剪定方法だったり、私たちも学びながら、より美味しいブルーベリーを楽しんでもらえる環境づくりに努めていきます。
成木になるまで後2年ぐらいですね。

作物をちゃんと育てるってすごく大変なんですね。

金子 まだ若い苗木なので。あとは、暑さの影響とかもあるので、やっぱり読めない部分がありますよね。
農業って、天候などの影響も受けますし、状況次第でやることが尽きないので、まずは最低限できることをひたすらやるという感じです。

そんな大切な作物ですから、地元の方にも、観光客の方にもたくさん来ていただきたいですよね。

金子 私達のコンセプトが、「休日ももっと楽しく」なので、イマ・ココに集中していただけるような空間にしていきたいです。
上手く言えないけれど、もっと楽しい時間を過ごしたいなって。

…それは、自分たちが？

金子 いえ、お客様がもっと楽しい時間をここで過ごしたいって思える場所。
アイス食べてる時間でもいいですし、摘み取ってる時間でもいいですし、お絵描きしている時間、話している時間、のんびりしている時間、ぼーっとしている時間、他にも全部含めて、お一人でも、ご友人とでも、ご家族、恋人とでも、もっと楽しい時間をすごしたいなぁと思っている方々にきて頂きたいです。

今日は本当にありがとうございました。
ブルーベリー農園にまた遊びに行きたいと思います。

金子 ありがとうございました！

• 聴き手：加藤　拓　益子町商工会　経営指導員