益子には美味しいお蕎麦屋さんが沢山あります。今日は名店の一つである「そば処 炉庵」さんにお邪魔して、その魅力をドドンとご紹介します!
今回注文したのは、人気メニューのひとつである『天もりそば とろろご飯付』。
『天もりそば とろろご飯付』税込1,550円。多くのファンに親しまれる一品
しっかりとコシのあるお蕎麦が美味しい!
とろろご飯は「蕎麦の実」入り。こちらもとても美味。
盛り付けも美しい。
季節の天ぷら(左)と蕎麦の実入りのとろろご飯(右)
季節の天ぷら(上)と蕎麦の実入りのとろろご飯(下)
ボリュームも充分で、一般的な男性ならば大満足間違いなし。
お蕎麦は「十割そば(つなぎの入らない蕎麦粉100%)」と「二八そば(蕎麦粉10、つなぎ2割の所謂“そと二”そば)」の2種類。
今回は二八そばをいただきました。十割そばは数量限定で用意され、ほぼ毎日売り切れになってしまうのだとか。
蕎麦粉は地元益子産のものを使用。こだわりぬいて手打ちをされています。
その他にも、現在(10月)は冬場に向けて温かいメニューの準備中。また、来月(11月)は益子の新蕎麦のシーズンだそうです。新蕎麦はまた一段と風味が違うのだとか!
お忙しい中ですが、店長の宇津木智(うつぎさとし)さんにお話を伺いました。
先ほど、とっても美味しい『天もりそば とろろご飯付き』を頂戴しました。美味しさのポイントは、どういうところにありますか。
宇津木:よろしくお願いします。ポイントは、まず益子産の蕎麦粉を使ってるところでしょうか。益子の蕎麦粉は美味しいと思いますよ。それから、天ぷらも、地元産の野菜を率先して使っています。オーナー(義父)が栽培しているものもありまして。その時に一番美味しいものを提供するように心がけています。
ご自分で作ってらっしゃるものもあるんですか。
宇津木:そうですね、今日で言うと、茄子なんかはオーナーが作っています。
素晴らしいですね。お蕎麦は、決まった業者さんから仕入れていらっしゃるのですか?
宇津木:そうですね。益子の鈴木そば製粉所さんから。契約農家さんがいらして、間違いない蕎麦粉を出してくれます。とても信頼できる事業者さんですね。
来月(11月)は新蕎麦の季節ですから、楽しみですね。
蕎麦はほんの数秒の湯加減で味が変わる。氷水でピシリと締めて提供される蕎麦は絶品。
この地域で営業なさって長いと思うのですが、いつ頃から始まったのでしょうか?
宇津木:はい。平成9年にオープンしました。
その時から宇津木さんが店長としてやってらっしゃったんですか?
宇津木:そうです。当時25歳でした。オーナーは飯塚という者で、義理の父ですね。
25歳から店長って凄いですね!そのお二人と、店長の奥様、つまりオーナーの娘さんとで、もう25年やってらっしゃるということですね。
店舗として大規模な変化はあったんでしょうか?
宇津木:基本的には、変わってないんです。もちろん中は少しずつ時代に合わせて直してまして。
テーブル席を増やしたりとか、トイレを綺麗にしたりとか。今いるこの部屋は当初畳部屋だったんですよ。
店長としてお店のこだわりは、どのように持っていらっしゃいますか?
宇津木:そうですねえ。『こだわりがないところがこだわり』と言いますか。店構えについてはそんなにココが凄いぞ、っていう所は正直無いと思うんですよ。まあでも、基本的な事ですけれども、清潔感であったりとか、居心地の良さであったりとか。美味しいものを出すっていうのはもちろん当然の事ですし。それから従業員の接客であったりとか。当たり前の事は大切にしたいと思っています。
炉庵によくいらっしゃるお客様はどんなことを仰いますか?
宇津木:そうですね。『本当に美味しかったです』とか言ってくれるともちろん嬉しいですし。『従業員さんの接客が気持ちいいですね』なんて言うお声も嬉しいですね。
そんなお声もあるんですね。
宇津木:有難いことに、いただきます。
最後に益子について、伺いたいと思います。宇津木店長は益子の御出身なのですか?
宇津木:いえ、隣町の真岡市の出身なんです。もう益子に住んでる期間の方が長いですけどね。
そうなんですか。益子のどんなところを気に入っていらっしゃいますか。
宇津木:益子の魅力は人の魅力だと思っています。 25歳で益子に来て。商工会や色々なところを通じて益子の先輩方やいろんな 方と知り合いました。勉強になったことも沢山ありますし、すごく面白い人たちもいっぱいいるし。お世話になった方もたくさんいます。
何か印象的な思い出はありますか?
宇津木:そうですね。やっぱり 25年前に来た時に、全く何にも知らないところ来てしまったと思っていました。でもすごくフレンドリーに受け入れてもらった記憶が忘れられないですね。
外からいらっしゃる方にとても開放的だというのは、色々な方が仰いますね。
宇津木:ですよね。それは自分で実感しました。やはり嬉しいですね。
宇津木店長は「そば処 炉庵」をこれからどんなお店にしていきたいと思ってらっしゃいますか。
宇津木:そうですね、そんなに大それたことは考えてないんです。このまま自分のできる範囲で、無理せずに美味しいもの作って、 みんなに愛されるお店になればいいかなと思います。
今既にそうなっているのでは、と思いますが…、益々そうなっていきたいという事ですね。経営的な野心とかは?
宇津木:ないですね(笑)色々大変なこともありますし、もうちょっと大きな規模ならやりやすい事もあるんでしょうけど。今のお店を気に入ってますから。来月から始まる冬の鍋焼きメニューを待ってるお客様がいて、準備しています。そういう事を考えていたいですね。
今日は「そば処 炉庵」さんにお邪魔しました。本当にお忙しいところありがとうございました。